before & afterの「変化」(チーム編)

「組織アセスメント」の大きな特徴として、一定期間経過後に、組織やメンバーが活性化されたのか、変化はないのか、を定量的に把握することが挙げられます。以下は、ワークショップ「マネジメント研修」を実施する前後の様子を比較したものです。


チームの変化①(「Xチーム」の例)

これは、メンバーの気質タイプ(メインスタイル)の変化の方向と量をグラフ化したものです。

 

F氏(赤)の変化は一番大きく、「Ⅳ型」から「Ⅰ型」に変化しています。変化が一番小さいのは、G氏(黄)で、気質タイプは「Ⅳ型」のままですが、「Ⅳ型」のなかで「非定型的思考」が若干強くなっています。

 

全体として、メンバーの86%(7人のうち6人)が変化し、変化の方向は様々です。

チーム全体をまとめると、組織の「コア立ち位置」(赤い丸)は図のようになります。

・「定型的思考」が9ポイント増加

・「現実重視」傾向が16ポイント増加

 

結果として、組織の「コア立ち位置」は中央の「バランス」の領域に入っています。

 

経験上、「バランス」をもつ領域に入ったり、「定型的思考」・「現実重視」傾向が大きくなる場合、成果を創出する傾向にあります。


チームの変化②(「Yチーム」の例)

これは、メンバーの気質タイプ(メインスタイル)の変化の方向と量をグラフ化したものです。

 

変化したのは、H氏(青)のみで、「Ⅰ型」から「Ⅲ型」に変化しています。その他のメンバーは、同じ型のなかで多少の変化はあるメンバーもいますが、同じ気質タイプにとどまっています。大きく変化したメンバーは少なく、全体の活性化は小規模で小さかったことがうかがえます。

個人でみるとメンバーの17%(6人のうち1人)が変化するのみですが、チーム全体の変化の方向としての組織の「コア立ち位置」は左図のようになります。

・「定型的思考」が2ポイント増加

・「理想重視」傾向が14ポイント増加

 

前回と比べると、「理想重視」の方向が強くなっており、ワークショップ「マネジメント研修」において、理想や思いに重きを置いたディスカッションがチーム内で交わされたことが影響している可能性もあります。