人材活性化のよいレクチャーを受けても、そのときは心に響いても、すぐに日常生活に埋没してしまい、なかなか成長や変化を結果的に達成できなことがあるでしょう。
BM気質分析診断においても、分析結果シートを見るだけでは、成長の効果があまり期待できない傾向にあります。しかし、BM気質分析診断と合わせて、受講者自身で改善策を考え、それを着実に実践すると実質的な成果が期待できます。その活動の1つとして、フォローアップ「成長プログラム」をご提案しています。
(この「成長プログラム」をチーム(組織)全体の活性化に応用した具体的な事例についてはこちらでご紹介しています。)
当研究所で実践している人材活性化手法の一つに、フォローアップ「成長プログラム」があります。
これは、①人が気付き、変わるためには、「思考」・「感情」・「行動」の3つを同時に伴うことが必要であること、②人が成長や変化、さらには成功するためには、強みの発揮に加えて、弱みを克服し精神的にも肉体的にもタフになる必要があること、に着目し、スポーツでのメンタルトレーニングも参考に開発したものです。
成長プログラムの流れは以下のとおりです。
【ポイント】
①自己診断により、行動/態度に関する自分の「弱み」をリストアップする。
②自分の「弱み」を認識した上で、弱みの注力項目3つを選択する。そして、「成長プログラム作成の手引き」を参考に、それらを最小化すべく成長プログラム(メニュー)を策定する。
③成長プログラム(メニュー)を1か月間実行する。これにより弱みが原因となっている行動/態度を改善させ、結果的に「弱みが最小化され、強みが最大化」される。
④成長プログラムが有効に機能しているかを検証し、有効でない場合は、次の成長プログラムを策定・実行する。
「成長プログラム」を実践すると、自分の成長や変化がみられます。成長や変化の詳細は、診断データの分析で明らかになります。成長や変化については様々なケースがありますが、ここでは、(実在の)山田太郎さん(仮名)の実践例をご紹介します。
【実践前(before)】
・BM気質タイプ:バランスを持つⅡ型、サブスタイルはⅠ型
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【実践内容】
・課題の成長プログラム項目として、①楽観的、②問題解決、③決断力 を選択。
・実行プログラムメニューとして、①全体をみてメリット・デメリットを並べて判断する、②明るい将来を想像する、③質問を毎日3回実行する、を設定。
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【実践後の自己評価】
・実行プログラムメニューを1か月間実践し、1か月後にメニュー実施結果を、①+(良くできた)、②+(良くできた)、③±(まあまあ)、と自己判断した。
【実践後(After)】
・BM気質タイプ:強いⅠ型、サブスタイルはⅣ型
・「16項目」の変化平均:+2.19
・成長プログラム項目の変化平均:+5.33(「16項目」の変化平均より3.14大きい)
【評価】
・BM気質タイプ:大きな変化がみられる。メインスタイルがⅡ型→Ⅰ型に変化し、実践前と実践後が隣の象限にあることから、この2つの領域を中心に強みを発揮する可能性が大。
・サブスタイルの変化:Ⅰ型→Ⅳ型
・「16項目」、成長プログラム項目ともに、大きな変化がみられる。特に成長プログラム項目の数値が大きくなり、その項目の弱みが大きく改善されたことがわかる。
上記の山田太郎さん(仮名)のBM気質タイプ診断の変化を可視化したグラフです。
上記の山田太郎さん(仮名)の意欲態度の変化を可視化したグラフです。