「KOS健全化」の応用


「KOSの健全化」の考え方は、人材開発や組織開発にどう応用できるでしょうか? 「KOSの健全化」は、人材や組織に関する問題が発覚してから行うべきものではなく、その人材が「健全な状態」にあるか、「囚われた状態」にあるかを予め判定し、(将来起こるであろう)問題の発生を事前に回避するためのものです。


「人材」への応用


「KOSモデル 器(うつわ)診断・性格診断」をベースに、さらに詳細な診断を加えることなどにより、人材としての問題発生の可能性を診断することができます。①性格タイプを判別したうえで、②現状としてその人材の「KOS」が「健全な状態」にあるか「囚われた状態」にあるか、を診断することができます。

 

「健全な状態」にある人材については、現状を維持すればよいですが、「囚われた状態」にある人材については、より「健全な状態」に向かうようフォローアップし誘導していく必要があります。


「組織」への応用


「KOSモデル 器(うつわ)診断・性格診断」により、組織内に「囚われた人材」や「囚われた人材」予備軍が存在する場合、将来的に組織(企業)活動に大きな支障をもたらす可能性があります。以下はそのときの対応例です。

  • 業務や活動中止の条件を事前に明らかにしておく
  • 問題が発生する危険性があるテーマや案件は担当させない
  • 特に「イノベーション」を追求するテーマでは、「心理的安全性」に問題が発生しそうな場合はチームから外す
  • 実際の問題発生時に、「器」の大きな人材が全体を調整できるような体制を整えておく